(初めてのポディウム練習を終えて)
「初めての会場だったので、照明、時計の位置、そういった細かい所まで楽しみながら、初めてというか噛みしめながら練習に臨むことができた。
アメリカンカップを棄権してから、気持ちの面ですごく体操に対する捉え方が変わってきている。今年4月から大学院という環境に身を置いて、生活リズムだったり色々な事が変わるので、そういった初戦としては自分の、また最初の一歩として大事にしてきたいなという気持ち。」
(足首などを含めての調子は)
「アメリカンカップを棄権して、その時も良くない状態だったんですけど、その後にリ・ジョンソンでもう一度足首をやって、それが2週間前だったんですけど、その時にまた歩けない状況まで戻ったので、正直、調子が良いとか悪いとか、そういうこと考えてる状況でもないと今は思うんですけど。とにかくこうやって、ここで難しい技がないですけど、ゆかと跳馬ができていることと、あとやっぱり着地ができていること、むしろそれ以上に体操をしていること、2週間という期間でここまで来させてもらった、トレーナー、後輩だったり、すごく色々な所から支えられた人に感謝して演技をしたいなと思います。今できることはそんなに多くはないと思うので例えば明日急に、伸身リ・ジョンソンが戻りましたっていうのは絶対にないですけど、それでも逆にルドルフって試合に使ったことがないですけど、逆に新しい構成をやっているような気持ちで気持ちが引き締まる部分もありますし、なにかこう、体操をやっていること自体を楽しめている自分が今すごく心の中でいるので、そうやって、点数を取ることだけが目的とういうのを自分の中で設定していきたいなと思っている。」
(採点にテクノロジーが導入されることについて)
「結論から言えば、入ってみないとわからない思う。採点する側が機械になったからと言って、演技する側が機械になるわけではないので、演技する側は人間のままですし、とにかく自分の良さというのを機械にも伝えるように強い気持ちを持って、引き続き自分らしい演技をしていきたいなと思っています。」
(床と跳馬以外で今シーズンの取り組み、今回のテーマ、自信を深めたもの)
「鉄棒、あん馬、細かい点でEスコアが厳しく取られる傾向があるので、今までは新しい技を入れる印象だったが、そういう見られ方は好きではない。目立たないところでの小さな努力を今年の冬たくさんしてきた。昨年で言うと、車輪一回を抜いて鉄棒では背面車輪にしたり、難易度自体は0.2下がっているけど、合計点で出た時、どうなのかなとか、その場の考えではなく、冷静にすこし自分から距離を取った考え方とういのを今年からしてきたつもり。そういった目立たない細かい点ではありますけど演技の中で見せつけられたら良いかなと思っています。」
(体操に対する考え方のどの部分が変わったのか)
「アメリカンカップの棄権は人生初の棄権だったので、そこから日常生活で歩けなくなることはそうそうなくて、体操もできないし、見てるだけの時期もあって、昨年のインカレで一緒にチームを組んできた子たちがすごく強く見えたり、こんなに体操に不安になることがなかった。体が動かせるようになってからはどんなことでも当たり前ではないと思えましたし、今日みたいにあん馬とか、器具に合わせることができなかったり、苦労もしたんですけど、昔だったら、気持ち切らして、終わりますと言っていました。そういうところをどこが悪いからできてないのか、ちゃんと考えるようになって、うまくいかない中でも、楽しさを見出せるようになったところはすごくありますね。年末年始にかけて体操が面白くなくて、動けなくて体操もしていないですし、そういう気持ちから動ける動けないではなくて、ここまで来れたことがすごくて、幸せだと思います。試合着を着て、審判に挨拶をして自分が演技をできるという喜びを今回は味わいたいと思います。」
(今回の大会、基準点を超え、代表入りできるか)
「スーパーファイナルで自分が取った権利なのでどう使おうが自由だと思うんですよね。アメリカで棄権したのも、自分が取った権利だからこそできたことであって、今回どういうテーマを持って臨むのも自由だと思っていて、今回、世界選手権の代表入りすることを決めたい気持ちは理想としてありますけど、もともと点や順位を気にするタイプではないですし、今ここで話せていることが一番大きいので、足元で感じる幸せから今回は感じていきたいなという気持ちがすごく強いです。」
(目標・抱負)
「アメリカンカップを棄権しているため、豊田国際からの初めての試合になるので、試合を楽しむ気持ちと体の反応を見ながら、とにかく今できること精いっぱいやって全日本選手権に繋がる試合ができたらと思っています。」
谷川航 選手
(初めてのポディウム練習を終えて)
「僕も初めての体育館だったんですけど、あまり違うなっていう感じはなくて、全日本に向けて仕上げて練習してきたので、そのままの調子で今日もぼちぼちできたかなっていう感じです。」
(演技構成で変更しているところ)
「構成は鉄棒とつり輪は以外は変わっていない、Dスコアを上げたい気持ちもあったが最近の傾向でEスコアがだいぶ厳しくなっているので、あまりDスコアを考えすぎても、Eスコアで下がってしまうので、今回はDスコア上げず、Eスコアメインで考えています。つり輪に関して、振り上がり中水平だったところを後方け上がり中水平にしました。それに関してはロシアの選手がだいぶやっていて、姿勢の面でそっちの方が点数が伸びるなということでそれにして、鉄棒はチェコ式車輪を抜いて、Eスコアを意識して、大逆手エンドー、トカチェフを入れました。」
(採点にテクノロジーが導入されることについて)
「気にしていなかったし、気にしていないんですけど、入ったら、今まで以上に正確な体操、角度とか見られてしまうと思うので、印象だけで点は取れなくなる、勢いのある選手に若干甘さがあったがそれが機械になり、なくなるのであれば公平で良いと思う。」
(目標・抱負)
「僕も豊田国際以来の試合になんですけど、全日本選手権に向けて良い演技をして勢いをつけられるようにしていきたいです。」